エンディングノートを書いてみよう

エンディングノート

エンディングノートってどこで売ってるの?いくらくらいするの?と聞かれることが良くあります。じつはエンディングノートはけっこう簡単に無料で手に入りますし、自分で作ることもできるんです。

エンディングノートに書いておくこと

エンディングノートは自分が人生を振り返って書く履歴書のような役割と、残された家族があなたのことを知るための大切な情報を保存する「鍵」のような役割を持っています。

氏名・生年月日・本籍など

あなたが亡くなった後、家族が諸手続きで必要になる情報です。必要な項目について正確に書き記しておきましょう。

資産情報

銀行口座の残高や現金以外の保有資産についての情報です。クレジットカードなど各種サービスにアクセスするためのパスワード情報なども書き記しておきたい場合は、第三者の目に触れることも考えて、家族だけが分かるように工夫をする必要があります。

資産とともにライフラインなど生活に必要な経費がどのくらいかかっていて、どの口座から引き落とされているのか、現金払いなのかなど、家族が手続きに困ることがないように記載しておきましょう。資産情報は定期的に見直してノートを更新しておくと良いでしょう。

人生の振り返り

時間をかけてゆっくり人生記を作りましょう。過去の自分を見つめなおすことで新しい発見、これからやりたいことが見つかるかも知れません。家族と「あの時はどうだった?」と思い出を語り合う良い機会にもなりますので、ぜひ実践してみてください。

介護・看取り

人生の終わりが近くなると、どうしても誰かの手を借りなければならない時期がやってきます。どのような介護を希望するのか、サービスを利用するための費用はどこから支払うのか、延命措置は行うのかなど…書き記しておくと、認知症など正常な判断ができなくなったとき、家族にとって大切な情報になります。

葬儀・供養

最後は自分の人生のあと片付けです。亡くなったとき、誰にお知らせすればよいのか。葬儀はどのように行うのか、お墓に入るのか、自然葬を選択するのか…しっかりと向き合って自分の想いを書き記しておきましょう。

作成にあたって、近しい家族や友人と相談しながら決めても良いかも知れません。

エンディングノートは無料でもらえる

エンディングノートは必要な項目が分かれば自分で作ることができますが、無料で配布している自治体などもあります。お住いの高齢福祉課などに問い合わせてみてください。

また、葬儀社や終活セミナー、葬儀関連の展示会などでも無料で配布していますので、問い合わせてみてください。毎年8月に東京ビッグサイトで開催されているエンディング産業展(ENDEX)は、一般の方も入場できる日本最大の専門店です。ご興味のある方はぜひ足をお運びください。

エンディングノートには重要な個人情報、センシティブ情報が記載されます。ノートの管理には十分に注意しましょう。また詐欺行為や空き巣、強盗などに利用される恐れがあるため、第三者に資産情報などのを記載を求められても、応じないようくれぐれも注意しましょう。